怒りオヤジ
今回のブログは、特に不動産売却を依頼している人に読んでいただきたい内容です。
只今、悪質な「物件隠し」が多い某有名フランチャイズ店に振り回されています。
売主からの売却依頼を受け、情報を登録するところまでは至って普通。
しかし、我々不動産業者が流通された情報を見て資料請求すると、いつも「商談中です」。 との返事しか返ってきません。
今回は、ほぼ同じ時期に、同じ棟内のマンション2部屋(2,000万円を超える築浅物件)が新規に流通機構へ登録されたので、早速資料請求を行ったのですが、それぞれ、当日中に「商談が入っています」と、お決まりの返事。
毎度の事なので仕方ない、その後もたびたび空き状況を確認しているのですが、「まだ結論が出ていないようで・・・」、「担当者が不在ですので、詳しいことは分かりません・・・」と、電話に出る若い衆はいつも申し訳なさそうにシドロモドロ。
「こりゃ、やりすぎだろ」。
そう思って、私の代わりに内覧希望のお客様に電話してもらったところ「すぐに物件資料をご送付申し上げますので、FAX番号お願いします」。。。
・・・なんじゃ、そりゃ? 冗談のつもりなら笑えないぞ!
現在の日本は不動産業界に限らず、多くの業界が不況で喘いでいます。だからこそ、多額の住宅ローンを抱えて、一刻も早く(泣く泣くです!)自宅売却を進めたい売主様も多いのです。
大手フランチャイズの看板を掲げ、最前線で仲介業務に当たっているのですから、当然分かっていますよね?
顧客の利益(宅建業法第一条)やコンプライアンスは、どこへ飛んで行ってしまったのでしょうか?
まぁ、多少弁護してあげれば、私のところのような小さな会社と違い、有名フランチャイズ店はかかる経費も大変なのです。イメージ戦略という武器と引き換えに、加盟料だけでなく、契約した儲けまで上前ハネられるのですから。忙しそうに見えて、実は見た目ほど儲かるものではないのです。
そのため、営業マンは常にケツを叩かれ、これまた大変な事なのです。
私も2年前までサラリーマンをしていましたから、そのプレッシャーは分かります。成績が足りない月、No1から陥落しそうな時、決済直前に売主が逃げた時、分譲マンション販売が不振で大量の在庫を抱えた時、分譲住宅の広告に地図を付け忘れた時・・・など、たびたび顔面神経痛を起こし、ピクピクしてました。
それでも私は、他人様の資産と人生をお預かりする者として、正々堂々とこの商売と向き合い、後ろ指さされるような取引はしてこなかった。
確かに、最近の流通情報不足は不動産会社にとって深刻だ。少ないパイを食い合っているので、せっかく受けた売却依頼は、是が非でも買主を探して両方から手数料を徴収したい(業界用語で「両直」といいます)、その気持ちも分かります。
しかし、こんなご時世だからこそ、売主の売却機会損失になるようなマネは絶対にしてはならないと思う。
同業者には、どの会社か直ぐにピンとくると思います。同じ思いをしている人は多い事でしょう。
我々のような小さな不動産屋がモノ申す事のリスクは十分承知でブログに書きました。それほど目に余ります。
皆さんはどう思いますか?私は売主の知らないところで、期待とは違う販売方法を行うなんて詐欺としか思えません。不動産取引に慣れていない一般人をバカにし過ぎと思います。
最後に、現在売却依頼を出している売主様、あなたの業者は大丈夫ですか?
キチンと他業者へ情報配信しているのか?一緒にチェックしてみませんか?意外な事実が判明し、ショックを受けるかもしれませんよ。
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