農地転用届出書を書いてみる

#農地転用 #書き方見本 

こんにちは。
社会保険労務士 兼 不動産業見習いの佐々木朱美です。
最近は相続や終活、借地のご相談を承ることが多くなりました。

図書館へ通い関連本を読んだり、2月からは家族信託セミナーを受けるようにし、
日々勉強中です。

さて、旦那さんが愛知県刈谷市で不動産仲介業「桜コンサルタント株式会社」を立ち上げて11年目に入りました。
それは私の経験値も11年目ということを意味します。※ちなみに旦那さんの経験年数は倍近く
だからなのか、そうなのか、とうとう
「農地転用は簡単だからやってみたら」と軽く投げかけられ
実際に自分で作成・提出をしてみることになりました。

~以下、備忘録です。ご自分で申請しようと考えているあなた、ご参考になさってください~

本日は農地(登記簿上、地目が田となっている土地)を所有しているあなたへ綴ります。

農地を売却するためには
市役所へ【農地転用届出書】を提出し、許可を得る必要があります。

【農地転用届出書】の作成・提出を司法書士さんや測量士さんへ依頼すると


5万円+消費税かかります。※目安です

でも、
自分でやればかかる費用は謄本代だけです。

≪実際の流れ≫

①やったことが無いのでまずは『農地転用届出書』ネット検索。市役所へ提出する書類だと分かります。


②市役所へ教えを請いに出向きます。
職員さんに「市役所HPからひな形出せますよ」とアドバイスと書き方見本を頂く。
提出は曜日が決まっているとの事。1週間に1回のチャンス、不備があってはいけません。



③事務所へ戻り、市役所HPからひな形ダウンロードし、書き方見本を参考に下書き。
市役所の書き方見本は見れば見るほどに分からないことが増えていきます。
質問事項を書き出します。



④別の日に市役所へ訪問。
質問事項を職員さんへ投げかけ。丁寧に教えてくださいます。

一番書き方が分からない欄は
「転用することによって生ずる付近の土地・作物・家畜等の被害防除施設」の欄です。

職員さん「雨水浸透阻害行為について建設事務所で許可を取りましたか」と聞かれます。
私「???なんのことでしょう」
職員さん「市役所の近くなので行ってください」



人生初!建設事務所訪問
職員さんの話を要約すると、500㎡以上の土地を動かす場合、雨水対策が必要な土地かどうか審査するとのこと。愛知県知事さんの許可がいるそうです。
雨水浸透貯留施設やマスを地下に埋めるのは別途お金のかかることですから、
この審査に通るかどうかはとても重要です。



⑥建設事務所に欲しいと言われた書類を揃える。
ここで重要なのはその農地部分に建っていた建物、コンクリート敷きになっていた部分が確認できるか、ということです。建設事務所も過去の航空写真を用意していますが、もっと分かりやすくするため、解体前に撮った敷地全体の写真をあるだけ提出しました。
※建物解体の前に写真を沢山撮っておきましょう!



⑦その後、何回か建設事務所から「○○が欲しい」と連絡があり、その都度FAXか訪問で提出。
測量士さんへ新たに図面作成をお願いすることもありました。



⑧2~3週間後、建設事務所より「許可が下りました」と連絡が入ります。
許可証のようなものは出ません。電話で聞くだけです。
建設事務所備え付けの地図に「許可が下りた土地」であることの証明としてマーカーで記しされ、提出書類も保管されます。次回、この土地で事業が行われる際にこの情報が役立ちます。(時短効果)



⑨【農地転用届出書】に売主様、買主様の捺印を頂いた後、市役所へ提出。「建設事務所から許可はもらいましたか」と聞かれますので「ハイ!」と即答。無事提出できました。



⑩1週間後、市役所へ出向き受理書を頂きます。※「通りましたよ」という電話はきません。行くだけです。

受理書は最終的に登記をしてくださる司法書士さんへ原本をお渡しします。

一通り経験して言える事。
司法書士さんや測量士さんにお願いしたほうが早いです。

でも、
「勉強したい!」「費用を抑えたい」というあなた、
チャレンジするのも楽しいものです

受理書を頂いた時は充実感でいっぱいになりますよ。

ちなみに今回、始末書なるものも作成いたしました。

#始末書 #農地の上に建物 

「農地の上に建物建てちゃダメでしょ!反省してください」の意味です。
こちらの文章は短時間で作成できました。

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